・動画マーケティングとは何か知りたい
・なぜ、動画マーケティングは効果的なのか腑に落ちない
・では、どのように動画マーケティングを実施するのか検討がつかない
この記事は上のような悩みを解決します。
動画制作は創意工夫が求められる創作プロセスであり、視聴者の期待に応え、クライアントの想いとクリエイターのイメージのギャップを解決すべき問題も存在します。これらを解決する鍵として、発注側と制作者双方が動画マーケティングの全体像を把握することが重要です。この記事では、成果を出すために、動画マーケティングで、認知拡大や売上アップへの道しるべを解説します。
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動画マーケティングとは?基本を理解する
動画マーケティングは、動画を用いて商品やサービスを宣伝し、ブランドの認知度を高めるマーケティング手法です。視聴者の関心を引き、情報を伝え、最終的には購買意欲を促すことを目的としています。では、動画マーケティング戦略がビジネスにどのような影響を与えるのか、その基本概念を考えて見ましょう!
ファネルとは?
ファネルとは、「漏斗(ろうと・じょうご)」のことでこれが認知から購入にいたるまでの購買行動を示す形にそっくりなことから、「マーケティングファネル」という用語として使われています。

科学的に証明された動画のパワー
動画は、画像やテキストよりも情報を豊かに伝えることができます。色、音、動きを組み合わせることで、商品の特徴や使い方、その魅力を直感的に視聴者に伝えることが可能になります。動画コンテンツは、視聴者の感情に訴えかけ、記憶に残りやすいため、ブランドのメッセージを強く印象づけることができます。
脳科学や心理学に基づいた動画の効果に関する論文や研究は、動画が人間の脳に与える影響を科学的に解明しています。これらの研究は、動画が注意を引きつけ、記憶に残りやすいこと、また視聴者の情緒に影響を与える能力を持つことを示しています。
例えば、動画が視覚と聴覚の両方を刺激することで、情報の理解と記憶においてテキストや静止画よりも優れていることが分かっています。このような研究成果を取り入れることで、効果的な動画コンテンツの制作に役立つ具体的なガイドラインを提供することが可能です。興味のある方は、脳科学や心理学の専門誌や学術ジャーナルを通じて、さらに詳しい情報を得ることをお勧めします。
図解!動画マーケティングの全体像
動画マーケティングのファネルは、動画とマーケティングの組み合わせによる仕組みで、以下の図に示されています。このファネルでは、左側に潜在顧客の心理属性を、右側にはそれに合わせた動画の種類を示しています。
クライアントから認知拡大の相談を受けた場合、短尺で抽象度が高い動画が効果的です。ファネルを下に進むにつれて、動画の尺は長くなります。たとえば、社内ビジネスコンテストの告知には、約30秒の短い動画が適しています。一方、ビジネスコンテストに興味がある新入社員が、ビジネスコンテストを録画した映像の120分バージョンや、90分のサッカー観戦と同様の心理属性で動画を視聴する場合は、導入段階に達していると考えられ、長尺の動画が適切です。
動画マーケティングでは、サービス紹介動画、チュートリアル動画、事業紹介動画、マニュアル動画、研修動画、事例動画など、様々な種類の動画が活用されます。

ビジネスへの影響
認知度の向上
動画を通じてブランドや商品の存在を広く知らせることができます。特にSNS上でのシェアが容易なため、短時間で拡散されることも可能です。
エンゲージメントの促進
動画は視聴者との相互作用を促し、コメントや共有を通じてエンゲージメントを高めます。これはブランドへの忠誠心やコミュニティ感を育むのに役立ちます。
コンバージョン率の向上
効果的な動画マーケティングは、視聴者を顧客へ変える力を持っています。商品のストーリーや魅力を示すことで、購買意欲を高めることができます。
SEO(検索エンジン最適化)の向上
動画はウェブサイトの検索エンジンランキングを改善することができます。特にGoogleは、コンテンツの多様性を評価するため、動画を含むページを高く評価します。
情報の効率的な伝達
複雑な情報やデータも、動画であれば簡潔に、かつ効果的に伝えることが可能です。これにより、視聴者が商品の理解を深めることができます。
目的を明確に
動画マーケティングを始める前に、視聴者が動画を観た後に、どのような行動をとってほしいかを考えましょう。例えば、製品やサービス、ウェブサイトへの訪問。SNSでの共有、メルマガの購読を促すことができます。
ターゲットとなる視聴者を理解する
効果的な動画を制作するには、視聴者の興味やニーズを深く理解することが重要です。
ストーリーテリングを活用する
ストーリーテリングを用いて視聴者の感情に訴えかけることは、ブランドや商品のメッセージを効果的に伝える重要な手法です。先日のブログで触れたように、登場人物の選定(例えば映画『ロッキー』のような)も大切ですが、ストーリーには視聴者の感情を引きつけ、記憶に残すための「欲望」と「それに立ち向かう壁」が不可欠です。
欲望とは、登場人物が何を望んでいるのか、どのような目標を持っているのかを指します。それに立ち向かう壁は、登場人物がその目標を達成するために乗り越えなければならない困難や障害です。
この二つの要素がなければ、ストーリーは平坦で印象に残りにくく、感情に訴える力を持たないものになります。
発注側とクリエイターの双方がこの点を深く理解し、動画制作において「欲望と大きな壁」を意識してストーリーを組み込むことが重要です。そうすることで、単に情報を伝えるだけではなく、視聴者の心に深く響き、長く記憶に残る動画を作ることができます。また、このアプローチにより、競合他社との差別化を図り、ブランドの独自性を際立たせることが可能になります。
品質を重視する
良質な映像と音声は、プロフェッショナルな印象を与え、視聴者の信頼を得るために不可欠です。極端な言い方かもしれませんが、動画のクオリティ=会社のクオリティーやブランドイメージになってしまいます。これまで動画をつくってきてわかったのですが、美しい映像・音を嫌う人はいません。
分析と改善を繰り返す
動画のパフォーマンスを定期的に分析し、より良い結果を得るために内容を改善していきます。
まとめ
動画マーケティングの基本を理解し、戦略的にアプローチすることで、ビジネスに大きな影響を与える強力なツールとなります。視聴者の注意を引き、感情に訴えかけ、行動を促す動画コンテンツを通じて、ブランドの価値を最大限に引き出しましょう。